【2023年最新】リースバックはやばい?トラブル例を解説(専門家監修)

リースバックはやばいの?悪徳不動産屋が電話で話している。びっくりする女性

リースバックは住みながら自宅を売却して現金化できる方法ですが、取引時のトラブルも少なくありません。

インターネットでは「リースバックはやばい」「リースバックは詐欺」「リースバックで騙された」、不安になる記事も多く見られます。

数多くの情報がある中で、以下のような悩みを持っている人も多いのではないでしょうか。

・取引時に注意する点が分からない
・何から検討すれば良いか分からない
・リースバックが良いか自分でも分からない
・誰に相談するのが良いか教えてほしい

リースバック取引で後悔しないためにも、まずはリースバックについて理解することが大切です。

今回はリースバック業界で実際に働く私が、リースバック検討において重要なポイントと失敗しないための対処法について詳しく解説します。

リースバック検討において重要なことは、以下の2点です。

・仕組みやメリット・デメリットを理解する
・自分に合った売却方法かどうかを知る

正しい知識や考え方でリースバックを検討すれば、「何となく不安」ということはなくなります。

最初にリースバック取引に対する理解を深めることから始めましょう。

リースバック検討者が気になる以下の点についても詳しく解説します。

「熱血!リースバック塾」は現場主義!

業界歴18年で現役でリースバック取引に携わる専門家が現場で得られる情報を元に解説します。

この記事を読むことで分かる事
  • リースバックの仕組み
  • リースバック検討の前にすること
  • リースバックの売買価格・家賃相場
  • リースバックの相談相手

本授業のレベルsection

検討度
初心者向け
上級者向き
難易度
易しい
難しい
重要度

今日はリースバックがやばいと言われる理由と、検討する際に最初に考えるべきポイントについて解説する

リースバックの検討「前」に考えることについて、ですね!
よろしくお願いします!

もくじ

リースバックはやばいの?後悔しないためには

リースバックはやばい、落とし穴・罠があると言われる点について解説します。

実際にリースバックが自分にとって良い方法かどうかを判断するためには、リースバックの仕組み等に対する正しい知識・情報を得ることが重要です。

取引後に後悔しないためにも、基本的なことからしっかり押さえておきましょう。

リースバックの仕組み

リースバックとは、不動産の所有者(オーナー)が自宅を売却した後にそのまま賃貸として住み続ける方法です。自宅を売却することで、所有権は買主であるリースバック会社に移転することになります。

これまで通り自宅に住み続けることができますが、自宅に住む権利が所有権から賃借権に変化する点がポイントになります。

リースバックに関連し、リバース・モーゲージという手法が検討される場合がありますが、リバース・モーゲージは金融機関による融資となるため所有権は移転しない点が異なります。

リースバック 家を売る
リースバック 家を借りて住む

リースバックの取引増加の背景

リースバックは、自宅売却後も引き続き賃貸として住み続けることが出来る売却方法です。

老後資金・事業資金・借金返済・相続・任意売却等さまざまな場面で活用されており、ここ数年で取引件数は倍増しています。

住宅のリースバック件数の推移

取引数が増加する一方で、リースバックについて十分に理解していないまま契約をしてしまったために、後からトラブルになる事例もあります。

インターネットでリースバックを検索すると、「リースバックやばい」「リースバックトラブル」「リースバック闇」といったマイナスな情報も多く見られます。

リースバックは通常の売却価格で売ることができる訳ではないため、「詐欺だ」「騙された」とマイナスの面ばかりが取り上げられがですので、リースバックを検討者は、不安を抱きながら検討を進めています。

リースバックのメリット・デメリット

リースバックは売却後も自宅に住み続けたい人にとっては、検討する価値のある選択肢ですが、デメリットについても事前に知っておく必要があります。

メリット
デメリット
  • 引越しが不要
  • 自宅売却で纏まったお金を作ることが出来る
  • 固定資産税の支払いが不要になる
  • 管理費・修繕費の支払いが不要になる(マンションの場合)
  • 親戚や知人で売却したことを知られない
  • 家賃設定によっては住宅ローンより支払いが抑えられる
  • 通常売却より低い売却金額になる
  • 売却価格が住宅ローンの残債以下の場合は、利用できない
  • 取扱会社が少ない

リースバックついてはさらに詳しく知りたい場合は、以下で詳しく解説してるぞ!

リースバックの「からくり」はこれだ

リースバックは住み続けるかわりに安く売買する必要がある

リースバックの「からくり」について解説します。

買主であるリースバック会社の視点で考えてみれば分かり易いですが、リースバック会社はリースバックをすることで、利益が発生するから事業を行っています。

どのような利益かといえば以下の2点です。

・家賃(リース料)
・将来の転売益

上記の中でも特にリースバック会社が期待しているのが将来の転売益です。

相場より安く不動産を購入することができれば、賃借人が将来退去した際に、市場で物件を売却することで利益が生まれます。

つまり、企業がリースバックを行う理由は事業の投資です。

一方、リースバック検討者はリースバックをすることで、以下のメリットがあります。

・今の自宅に住み続けることができる
・資金が確保できる

今の自宅に住み続けることと、リースバック会社の利益が交換条件の関係になっています。

売主・買主お互いにメリットがあるから成立する取引。これが、リースバックのからくりです。

リースバックにも利益がなければリースバックという事業自体が存在しない訳だ

まさにお互いの利益の上に成り立った取引ですね

リースバックが「やばい」と言われる3つの理由

リースバックがやばいと言われる3つの理由

「リースバックで騙された」「リースバックは詐欺」「リースバックは闇が深い」と言われるのは以下の3つの理由が挙げられます。

①売買金額(買取金額)が安い
②賃料の値上げ・追い出し
③転売される

①売買金額が安い

リースバックの場合、売買金額(買取金額)は相場よりかなり低くなってしまうことは事実です。

リースバックを利用した人が、リースバック取引後に売買の相場を調べたら、高額で取引されていることが分かり「騙された」と感じるケースもあります。

リースバックは住み続けることが出来る代わりに、売却金額が安くなる売却手法です。

当たり前のことではありますが、この部分だけ切り取られてリースバックが否定的に扱われることがあります。

②賃貸途中での賃料値上げ・追い出し

リースバックでの売却後に、所有者である不動産会社から賃料値上げ交渉や退去を勧められた、といったケースもあります。

リースバック契約時にはそのような話を聞いていなかった、ということが多いです。

家賃の値上げに関しては、業者による説明不足と売主側の理解不足でトラブルになることがあります。

リースバック時の賃貸借契約書には「将来にわたり、賃料は将来変更しない」といった文言は入らないことが一般的です。

リースバック検討者は、将来家賃が変更となる可能性があることを想定しておくことが重要です。

借地借家法でも賃借人は、将来に向かって家賃の増減を請求できるとあります。

借地借家法第32条1項
建物の借賃が、土地若しくは建物に対する租税その他の負担の増減により、土地若しくは建物の価格の上昇若しくは低下その他の経済事情の変動により、又は近傍同種の建物の借賃に比較して不相当となったときは、契約の条件にかかわらず、当事者は、将来に向かって建物の借賃の額の増減を請求することができる。ただし、一定の期間建物の借賃を増額しない旨の特約がある場合には、その定めに従う。

賃貸借契約書に「賃料変更をしない」文言を入れない理由

将来の急激な物価上昇や周辺の賃料相場の変動等、どのような状況になっても賃料が変更できなければ、リースバック事業者に大きな制約を課すことになってしまうため。

追い出し行為に関しては、賃借人に退去を求めることは、それ自体がすぐに違法行為となる訳ではありません。

普通賃借契約の場合は、住み続けるという賃借人の権利は守られるため、賃貸人の一方的な退去の申し出に応じる必要もありません。

しかし、リースバック後に賃料の値上げや退去の申し出を受けること自体、気持ちの良いものではありません。

この点が取り上げられて、リースバックに対するネガティブイメージへ繋がっています。

③勝手に転売される

リースバック後に買主(リースバック会社)の不動産会社が別の不動産会社に売却されてしまったという事例はよくあります。

実は、これは法的には問題がある行為ではないため、確実な対策することも難しくなっています。

リースバックにおいて、契約書に買主の将来の転売を制限する文言を入れることはありません。

実際に買主(リースバック会社)である不動産会社の資金繰りのため、売却されるケースはあります。

大手のリースバック会社であれば、転売されるリスクは少ないと言えますが、保有資産の入れ替えのために売却されることがあります。

リースバックは将来転売される可能性がある前提で考える必要があります。

大事なのは転売されても影響がない契約となっていること

リースバックとは関係のない第3者が所有者になることで、賃借人は不安になります。所有変更通知が届いた場合に、心理的に「騙された」と感じる人もいます。

しかし、実際に転売されて賃貸人が変更になった場合でも、賃借人の権利に変更がある訳ではありません。

極論ですが誰が賃貸人となっても、問題がない賃貸借契約であれば転売自体気にする必要がないと言えます。

リースバックでの賃貸借契約が普通借家契約であれば、借地借家法で賃借人のとしての権利が守られるため、賃貸人が変わっても安心して住み続けることができます。

賃貸人が変わることによって主張出来なくなる口約束は要注意

結局のところ、リースバックがやばいと言われる理由は、事業者の説明不足とリースバック検討者の理解不足によることが多い

確かに、安く売却することになる、途中で転売される、家賃を値上げされる、という話だけ聞くと印象が悪いですよね

そのとおり。最初にしっかりのリースバックの仕組みとリスクについて理解していれば、騙されたということにはならない

リースバックのトラブル事例5選

実際にあったリースバックのトラブル事例を解説します。

  • トラブル1 安い金額で売却させられた
  • トラブル2 相場より高い家賃になった
  • トラブル3 途中で自宅を追い出された
  • トラブル4 途中で家賃を上げられた
  • トラブル5 知らない間に勝手に売却された

1.極端に安い金額で売却されられた

通常の売却相場と比べて、極端に安く売却させられたというトラブルです。

リースバックの買取価格は、マンションであれば相場の70%前後が目安となっています。

しかし、今から10年以上前はリースバックを取扱う会社自体が少なく、相場という考え方も薄かったため、市場価格の半額以下で売却することとなった事例もあります。

売買金額が低い場合は、住宅ローンの抵当権の抹消できずリースバック自体が利用できないこともあります。。

売買相場を自分でしっかり調べておくことでこの手のトラブルは避けられる

2.相場より高い家賃を支払うことになった

家賃設定における利回りは売却金額の7%前後という基準があり、周辺の家賃相場と比較しながら設定することが一般的です。

しかし、2015年より前は大手のリースバック会社もほとんど参入していなかったことから、リースバックを取扱う不動産会社の言いなりの条件で契約するしかありませんでした。

結果的に周辺相場よりも、割高な家賃を支払うケースもありました。

売買価格を高くする場合は、家賃も連動するため相場より高くなることは珍しくはありません

3.途中で自宅を追い出された

リースバック後は長期的に住むことを考えていたのにも関わらず、途中で貸主から執拗に退去の勧告があり、結局引越しをすることになったというケース。

通常、普通賃貸借契約でリースバック契約を行っている場合は、借主の権利が優先されるため退去の必要はありません。

このようなトラブルで考えられるのは、以下の理由です。

・普通賃貸借契約で契約したと思ったら「定期賃貸借契約」だった
・家賃を1カ月滞納したために、賃貸解約条項に当たると主張された

家賃滞納に関しては、1カ月で賃貸解約条項に当たり追い出されることはありません。家賃滞納に関しては、以下も参考にして下さい。

いずれにしても、リースバック契約をした際の売主と買主間での認識の違いではありますが、業者の説明不足であることも多いです。

賃貸借契約が定期賃貸借契約になっている場合は注意が必要です。再契約等のついての契約書の特約もしっかり確認することが大切です。

4.途中で家賃を上げられた

リースバック契約の際に取り決めた家賃を、途中から上げる交渉をされたというケースです。

家賃に関しては、貸主・借主双方の同意がなければ、上げることはできません。

家賃を上げる場合でも、貸主側に家賃を上げるだけの正当な理由・根拠が必ず求められます。

物価の高騰等特殊なケースを除けば、当初決めたリースバックの家賃を変更することは、貸主側にとって非常にハードルが高いことになります。

家賃の値上げに応じる必要がないことを知らず、了承してしまったというケースも多くあります。

基本的に家賃の値上げ交渉は応じる必要はないぞ。

5.知らない間に勝手に売却された

現実的に今でも最も多いのがこのトラブルです。

リースバック取引を行った売主は、リースバック会社のことを信頼してリースバック取引をしたのに、数年後にそのリースバック会社は異なる会社に売却してしまった、というケースです。

リースバックの翌月に転売されたということもあります

新たに貸主となった会社(個人となることも)は、賃貸借契約書の内容を承継するため、前にリースバック会社と口約束していた内容は、書面に残されていない限り新所有者には通用しません。

特に定期賃貸借契約の再契約には注意が必要です。

よくあるトラブルとしては、リースバック会社とは再契約が出来るという約束で定期賃貸借契約契約を行っていたのに、新所有者からは期間の満了を理由に契約更新ができず、退去を求められたというトラブルです。

【ポイント】
普通賃貸借契約であれば、転売されても賃借人の権利は借地借家法で守られているため、所有者が変わって賃料の変更や退去申出があっても応じる必要はありません。

リースバック後の転売は賃借人に直接デメリットになる訳ではない

リースバックの売買契約で転売出来ないようにする文言を入れることは実際はかなり難しいのが現状です

Youtubeでのリースバックの口コミ・評判は?

リースバックがSNSやネット上で、どのように評価されているかを確認していきます。

X(旧Twitter)

まずは、X(旧Twitter)上でのリースバックに関する情報を確認していくぞ

以下はリースバックに関するつぶやきをまとめたものです

https://twitter.com/chu_sotu/status/1638937096835694592

結構マイナスなコメントが多かったです

確かにTwitterでリースバックを使ってよかったというコメントを見ることは少ない。続いてYoutubeでの情報も見ていこう

Youtube

以下はリースバックで検索した際に表示される動画の一例だ

かなり否定的な動画が多いんですね!これだけ見ると良くない方法のように思えてきました!

残念ではあるが、リースバックに関しての情報は批判的なものがほとんどだ

リースバックが批判・否定される理由

リースバックを不安に感じている人が多い

リースバック取引に関しては、取引の安全性に漠然とした不安を感じている人は多いものです。

Youtubeでリースバックの不安を煽る動画が多いのは、それだけ世の中にリースバックに対して不安に感じている人が多い証拠です。

「騙された」「危険」「落とし穴」といった言葉が使うことで、リースバックに不安を感じている人が動画を再生します。

Youtubeは動画を再生してもらうために作っているので、多くの人にとって興味・共感を持ってもらえるように作られているのです。

何を信用してよいか分からなくなりますね

後で説明するが、批判されてもリースバック市場が年々急速に伸びていることは事実。大切なことは自分で判断する知識を持つことだ

リースバックを利用した人は情報を発信しない

Twitter等のSNSのすべてに言えることですが、リースバックに対しての好意的な情報や体験談等は公開されることがありません。

なぜなら、リースバックを利用する人の多くは60歳代以上の高齢者でSNSを利用していないからです。

また、リースバックを利用した人は出来るだけ周りに知られたくないと考えるのが普通で、リースバックを利用したことを積極的に公開する人はまずいません。

SNS等で見られる情報は多くは、リースバックを利用したことがない人が、リースバック取引の一面を切り取ったものです。

リースバックを利用して実際によかったかどうかは、利用した本人しか分からない

リースバックは安全に取引できるの?

「リースバックがやばいと言われる理由とトラブル事例については理解できたけど、実際のところはどうなの?」という疑問にお答えします。

【結論】
リースバックは仕組みの理解し、会社選定を間違えなければ、そこまで心配する必要はありません。

理由は、以下の3点です。

  1. 大手系リースバック会社が増えて取引の安全性が高くなった
  2. リースバック商品の選択肢が増え商品が良くなった
  3. 国土交通省がリースバックに関するガイドブックを作成

この点について、詳しく解説していきます。

大手系リースバック会社が増えたことで安全性が高くなった

昔のリースバックのイメージ
最近のリースバックのイメージ

リースバックが今ほど利用されていない10年前~20年程前は、取り扱える会社がほとんどなく、大手企業も参入していませんでした。

当時リースバックを検討する人は、色々比較してより良い条件を選ぶという選択肢がなかったのです。

検討者は不動産会社から提示されたリースバックの条件で話を進めるしかなく、不動産会社に有利な条件で契約せざるを得ないケースもありました。

不動産会社は営利を目的とした民間会社ですから、自社の利益を追求するのは自然なことです。

しかし、リースバックを利用した方の経験談から良い話が聞こえてこないために、結果的にリースバックが「やばい」「トラブルが多い」「騙された」というイメージになってしまいました。

その後日本における高齢化社会と老後資金に対する注目が高くなり、2010年頃から大手不動会社がリースバック業界に次々に参入しました。

今では、各リースバック会社が競争が激しくなったことで、利用者の優位性も増しています。

②リースバック商品の選択肢が増えて商品が良くなった

利用者がリースバック会社を比較検討できるようになった結果、本当に良いリースバック商品だけが取引につながり、利用者にとってメリットの少ないリースバック会社は選ばれることが少なくなりました。

リースバックを取り扱う会社は以前に比べて多くなってきた。最近では商品性も良くなっている。

リースバックに対する様々なニーズや問題に対応するため、リースバックの商品も多様化しており、自分にあった商品選びをすることも可能になっています。

多様なリースバックニーズ
老後の生活資金に
  • 長く住み続けたい
  • 家賃を抑えたい
事業資金が必要
  • 3年間のリースバック
  • 将来は買戻したい
新居への引越し
  • 1年の短期リースバック
  • 家賃よりも売買金額重視
住宅ローン・借金の返済
  • ローンの残債以上で売却
  • 家賃は現在の支払以下に

一括査定で比較検討が容易に

窓口が1人のリースバック一括査定では査定を纏めて提案をしてもらえる。

ネット社会の発達で一括査定サイト等の登場もあり、これまでよりも簡単にリースバック会社を選べる立場になりました。

リースバック専門の不動産仲介会社が行っている一括査定サービスもあるため、より便利に検討可能なっています。

詳しくは本授業の後半で解説します。

時代の流れと共に、検討者の立場が逆転したということだ。もはや、自社の利益を追求した「やばい」リースバック会社が利用者に選ばれる余地はないぞ

③国土交通省が「住宅のリースバックに関するガイドブック」を作成

リースバックの取引件数が増加する一方で、リースバック事業者からの説明不足・消費者の契約内容に対する理解不足を理由としたトラブルも増加してきました。

 こうした現状を踏まえ、国土交通省は消費者が適切なリースバック取引を行うことでトラブルを防ぐため、令和3年12月から弁護士・不動産会社・有識者を交えた「消費者向けリースバックガイドブック策定に係る検討会」でリースバック取引に関する注意点などをまとめてきました。

そして、令和4年6月国土交通省によるリースバックに関するガイドブックが作成されることとなりました。

国土交通省の住宅にリースバックに関するガイドブック

住宅リースバックいn関するガイドブック
引用 国土交通省

リースバック売買価格・家賃の相場は?

リースバックの売買価格は、売買相場の70%。家賃の基準は利回り7%。

リースバックを取り扱う会社が増え、競争原理が働いたこともあり、リースバックの商品は格段に良くなり検討し易くなりました。

しかし、リースバックを検討する際の大前提は知っておく必要があります。

それは、リースバックでの取引は売買金額は安くなるということ。

通常売却やリースバックを含めた売買相場を以下にまとめています。

高く売れる目安売却方法売却金額目安
通常売却相場の100~110%
早期売却相場の90%~100%前後
業者買取相場の75%~90%前後
リースバック(定期借家1年~2年)相場の75%~80%前後
リースバック(定期借家2年~5年)相場の75%前後
リースバック(普通借家契約)相場の70%前後
売却方法と売買金額目安(マンションの場合)

リースバック会社は営利企業です。そして、リースバックは買取の一種です。

市場の金額では取引していては、リースバック会社が買取をするメリットがありません。

リースバック会社に利益が出なければ事業が成り立たないということは、忘れてはいけません。

家賃を払うのだから高く買取してもらえないんですか?

リースバック会社が家賃だけで利益を確保するとなると、相場よりかなり高い家賃を設定することになるぞ

家賃だけで事業資金を回収する場合は、利回りが10%以上の家賃設定にする必要がありますが、これは周辺相場よりもかなり割高な家賃となります。


利回りが10%と設定した場合、2,000万円の売買金額で家賃設定は約17万円。

確かに家賃が高すぎですね。長期的に住むことを考えると損ですね

リースバックは何年住めるの?

リースバックで何年住めるかは、契約する内容によって異なります。

賃貸借契約には以下の2つのタイプがあります。

普通賃貸借契約:期限を決めることなく、長期的に住むことが可能です。
定期賃貸借契約:3年や5年といった定期の契約。期間満了後は退去する必要あり。

普通賃貸借契約か定期賃貸借契約とでは、リースバックの売買金額・家賃の条件が異なります。

一般的に普通賃貸借契約よりも定期賃貸借契約の方が、売買金額が高く・家賃を安く出来る傾向があります。

また、定期賃貸借契約でも長期より短期の方が、リースバック条件が良くなる傾向があります。

もっと詳しく知りたい人は以下をご覧ください

リースバックの検討理由を考えてみよう

ここからは、「自分にとってリースバックが最も良い選択肢なのか分からない」と悩まれている人に、リースバック検討のポイントについて解説します。

リースバックで売却して、後から後悔しないためにも最初に以下の2点について考えることが大切です。

①引越しが出来ない理由
②リースバックをする目的

①引越しが出来ない理由

リースバック検討において最も大事なポイントは、引越しが難しい「理由」です。

リースバックを選ぶ人は、引越し出来ない理由が明確で必須な条件になっています。

逆に言えば、「引越しをしないこと」が必須条件でない場合は、売買代金が安くなるリースバックを選ぶ必要はないということです。

引越しをしないことが自分にとって、重要な要素かどうかを考えましょう。

これまでの私の過去の経験上では、リースバックを検討する人には以下のような事情がありました。

・同居人に介護者がいる
・小学生・中学生の子供がいる
・ペットを飼っている
・高齢で引越しをする体力がない
・荷物が多い
・売却したことを知られたくない

家を高く売却することと、今の家に住み続けること、どちらが大切かを天秤にかけて考えること大切だ

②リースバックをする目的

次に、リースバックをする目的を明確にしましょう。例えば次のような理由が挙げられます。

・毎月の支払金額を抑えたい
・借金を返済したい
・老後資金にしたい
・事業資金にしたい

情報を整理するために、実際に紙に書いて言語化・視覚化すると、自分でも理解し易くなりますね。

現在の状況や抱える問題について紙に書くことで、リースバックの目的を整理して考えることが出来ます。

例えば、現在マンションに住んでいる人がリースバックを検討する場合であれば、以下のように書いてみます。

リースバックの目的:住宅ローン等の毎月の返済を減らしたい

現在の状況と課題

・現在毎月の支出が23万円
・ボーナス払いと固定資産税で年間50万円
・住宅ローンの残債は1,000万円。

リースバックをする理由

・現在小学生のこどもが2人で転校させたくない。
・今より狭いところには引越しできない。

毎月支出内訳

支出項目支出金額
住宅ローン毎月10万円(毎月)
管理費・修繕金3万円(毎月)
その他借入の返済10万円(毎月)

年間支出内訳

支出項目支出金額
住宅ローンボーナス払い40万円(20万円×年2回)
固定資産税10万円

リースバックの目的

・住宅ローンと借金を完済して、住居負担を月額13万円程度に抑えたい。
・手残り資金として200万円以上は残したい。

希望するリースバック条件

売買金額:1,500万円
家  賃:13万円

このように、実際に現在の状況・課題とリースバックで実現したいことを紙等に書くことで、リースバックを検討する理由・目的が明確になり、具体的に検討し易くなります。

リースバックの査定内容と比較検討するためにも、具体的な数字で書くことが重要だ。

査定を依頼する際も、希望条件を先方に明確に伝える際にも役立ちそうですね。

リースバック後の将来設計

リースバックで将来設計を考えるに当たって大切なことは、以下の2点です。

リースバックでは賃貸年数と買戻しの有無が重要。

賃貸年数:何年間賃貸で住む予定か

何年賃貸で住むかを考えることは、リースバックを具体的に検討する上で重要です。

リースバックには、賃貸期間が決まっている定期賃貸借契約と賃貸期間が決まっていない普通賃貸借契約があり、どちらにするかによってリースバックの条件も大きく変わるからです。

短期間だけ住む場合と、長期的に住む場合とでは、売買金額や家賃等の重視するポイントも異なってきます。

例えば、長期的に住む場合は、最初の売買金額より自分の収入で支払ることができる家賃の方を重視することが重要です。

短期リースバックであれば、家賃よりも売買金額を重視すべきです。

買戻し有無:買戻しをする予定があるか

将来買戻しを検討する場合としない場合で、リースバック検討の方向性は変わります。

通常リースバックの取引では、利用者は高く売却することを希望しますが、買い戻すことを前提に考える場合は売買金額に対する考え方が異なります。

買戻しの場合は、あえて低い金額で売却する場合もあります。高く売却した場合、買戻し金額も高くなってしまうからです。

買戻しの際は、現金を用意するかローンを組めるだけの収入が必要となるため、場合によっては買戻しが出来なくなる可能性もあります。

将来買戻しが出来る可能性についてもしっかり考えておきましょう。

何となく買戻したいと考えて、買戻し条件重視でリースバックにした結果、買戻しはできずに損をすることもあります。

5年後・10年後には買戻しをしたいという気持ちがあったとしても、その可能性については冷静に考える必要があります。

買戻しが現実的でないと判断すれば、出来るだけ長期住む上でのリースバック条件を考える方が良いでしょう。

買戻しについての詳しく知りたい場合は以下の記事も参考になるぞ

リースバック後に家賃が払えない場合は?

すぐに退去が必要?

リースバックで家賃の支払いが難しくなり、家賃を滞納してしまった場合でもすぐに追い出されることはありません。

家賃滞納による賃貸借契約の解除の要件としては、一般的に以下の2つの条件が必要となります。

・3か月以上の滞納が発生していること
・貸主・借主間での信頼関係が喪失している状態

借主に支払いの意思がなく、信頼関係が喪失している状態となった場合は、貸主は法的手続きによって借主を退去させることができます。

裁判には費用もかかることから、貸主としても強制退去は最終手段となります。

裁判にまで発展しないようにするためにも、家賃滞納が発生した場合、借主は誠実に対応することが求められます。

家賃の支払いが難しい場合

収入の減少等で家賃の支払いが困難となり、滞納状況が改善する予定がない場合は引越しを考えるしかありません。

家賃滞納が数か月続いた後では、賃貸マンション等が借りれなくなる可能性があるため注意が必要です。

家賃の滞納情報が信用情報として登録され、いわゆる賃貸のブラックリスクに載ってしまう可能性があるためです。

家賃滞納が発生して、状況が改善しない場合は早めに対応することが重要です。

長期的に支払える家賃設定が大切

将来的な家賃滞納のリスク等を考えると、余裕をもった家賃設定とすることが重要です。

長期的に住み続ける場合は現在の収入だけでなく、5年後・10年後の収入や家計の状況を想定して計算するようにしましょう。

リースバック以外の選択肢を考えてみよう

リースバックを検討する場合は、リースバック以外の選択肢も考えておくことも重要です。色々な選択肢がある中で、なぜリースバックが良いのかについての答えにもなるからです。

具体的には、以下の点ついて考えてみましょう。

賃貸に引越しをする

冒頭にも書きましたが、リースバックよりも通常売却した方が高く売れます。

リースバックを選ぶ人は、今の家に住み続けるメリットが大きいから、金額が安くても納得してリースバックを選ぶことができます。

賃貸に引越しすることも並行して考えている人は、実際に賃貸に引越しをした時の生活を想定をしてみましょう。

例えば、以下のような条件でインターネットを使って賃貸住宅を検索してみます。

・利便性・環境(駅・買物施設・病院等)
・必要な広さ(間取り・㎡数)
・築年数
・家賃相場

基本的は今の住まいと比べて考えることになるかと思います。一通り調べてみて、賃貸に引越した時の家族の生活をイメージしてみることをおすすめします。

不動産担保ローンやリバースモーゲージを利用

リースバックで自宅を売却という方法だけでなく、不動産担保ローン・リバースモーゲージ等自宅を担保に借入といった方法もあります。

住宅ローン以外の借入が複数あり返済が厳しくなっている場合は、比較的低金利の不動産担保ローンで借り入れを一本化することも有効な手段です。

借入も含めて検討する方は以下の記事も参考にして下さい

親や親族に相談する

親や親族にお金を借りれないかどうかも検討しましょう。一時的な困難を乗り越えるための資金調達であれば、親族の協力が得られる可能性があります。

リースバックを検討している人の中には、リースバックの話を親に相談したら資金援助の話が得られたといった場合もあります。

しかし、親族に資金援助を頼むのは抵抗がある人が多いもの。最初から援助を頼むつもりがない場合は、選択肢から消しても良いかと思います。

リースバックの検討方法は、仲介会社に依頼、リースバック会社に依頼、一括査定の3つがある。

リースバック検討4つの方法

リースバック検討の方法は、以下の4つがあります。

・リースバック専門の不動産会社
・不動産会社
・リースバック一括査定
・リースバック会社へ直接問合せ

以下は4つの検討方法を比較し易くするために、絵にしたものです。

リースバック検討方法比較図。

リースバックの検討方法について詳しく知りたい方はこちらも参考にしてくださいね

リースバック専門の不動産会社が最もおすすめ

この中でも、おすすめするのはリースバック専門会社に依頼する方法です。

理由は以下の3つです。

・窓口が1つで手続きの煩わしさがない
・安全かつ迅速に検討可能
・自分にぴったりの会社を提案してもらえる

窓口が1つで煩わしさがない

リースバック専門の不動産会社は、1人の専任の担当者(エージェント)が各リースバック会社の見積もりを取りまとめ、最良の会社を提案します

一般的な一括査定の「色々な会社から電話が鳴りやまない」という煩わしさがありません。

一般的な一括査定

一般的な一括査定のイメージ。電話が鳴りやまない。

リースバック専門不動産会社

窓口が1人のリースバック一括査定では査定を纏めて提案をしてもらえる。

通常の一括査定と違い、専任の担当者が各リースバック会社の査定内容をもとに提案を行うことから、「リースバックのコンサルティング」とも言えます。

当サイトでも、リースバック専門不動産会社を、コンサルティング型一括査定と呼んでいます。

リースバック専門不動産会社(コンサルティング型一括査定)について詳しく知りたい方は、以下の記事で紹介していますのでご覧下さい。

安全・スピーディーに検討が可能

リースバック専門の不動産会社であれば、リースバックと提携していることから査定結果の比較も行うことができ、適切なアドバイスを受けながら安全に取引をすることができます。

自分にぴったりのリースバック会社を提案してもらえる

最初に要望を伝えれば、リースバック会社の査定を一括で調べことができるため、検討者のニーズにあったリースバック会社を短時間で見つけることが出来ます。

長期で住むことを重視している人の場合は、普通借家契約を得意とする会社に絞って査定を取りまとめて提案をしてくれます。

リースバック検討者の目線に立ち、細かなニーズを把握しながら、リースバック会社の選定を一緒に考えてくれることも、リースバック専門不動産会社の特徴です。

取引となった場合には、売買不動産会社として契約書類の作成や説明も行ってもらえるため、安心して取引することができます。

リースバック専門は「家まもルーノ」がおすすめ

家まもルーノ

リースバック専門不動産会社は数社ありますが、代表的な会社として、株式会社応援宣言があります。「家まもルーノという名前でリースバックの一括査定サイトを運営しています。

多くの大手リースバック会社の取り扱いがあるため、短時間でリースバックの相場を知ることが出来ます。

リースバック専門の不動産会社として事業を立ち上げたもの、株式会社応援宣言が日本初です。

家まもルーノ
株式会社応援宣言

リースバック専門の不動産仲介会社

・リースバック一括査定のパイオニア
・担当者は1人で負担が少ない!
・全国47都道府県の対応が可能
・査定依頼は完全無料!

その他のリースバック検討方法

不動産会社に相談

大手不動産会社を始め、街中にはどこにでも不動産会社があります。最初から面前で、相談できる点が店舗を構える不動産会社の良いところ。

ただし、リースバックに関しては、大手不動産会社でも取引したことがある担当者は少ないのが事実です。

通常の売却時に関しては得意ですが、リースバックについては具体的な提案まで出来ないこともあります

私も仕事上、大手不動産会社の担当者から、「リースバックの相談が来たけど、どのように話を勧めたらよいかが分からない。教えてほしい」という話を受けることがあります。

そんな時は、本記事に書いたようなことを担当者に伝えています。

大手不動産会社が必ずしもリースバックに精通しているとは限らないんですね

リースバック会社に直接問い合わせる

気になるリースバック会社がある場合はリースバック会社に直接相談する方法もあります。

自社のリースバックの商品のことはもちろん熟知していますし、一般的にどんな人がリースバックに向いているのか、といったアドバイスも聞くことが出来ます。

リースバック会社に直接問い合わせする場合には、将来的な倒産リスクが少ない大手リースバック会社を利用することが望ましいと言えます。

直接依頼することで仲介手数料を支払わなくて済むというメリットがある一方で、気を付けるべき点もあります。

リースバック会社へ直接問い合わせする際の注意点は、以下の3点です。

  • 各リースバック会社を調べるのに手間がかかる
  • 適切なアドバイスを貰えない可能性がある
  • リースバック会社と直接取引は自己責任

事前に各リースバック会社の商品を調べる手間がかかる

リースバックは会社によって商品性が異なります。

リースバック会社に手当たり次第査定依頼をしても、条件が合わなければ時間の無駄になってしまいますし、必要以上に個人情報を開示することになります。

自分の希望条件に合うリースバック会社を事前に調べた上で、査定依頼を行うことが理想ですが、各会社のホームページを調べて、細かな条件を確認することは時間と労力を要します。

時間と労力をかけて調べた結果、良さそうだと思い査定を依頼してみたら、全然条件が合わなかったという場合もある

適切なアドバイスを貰えない可能性がある。

リースバック会社は自社の商品の範囲内でしか提案ができません。

例えば、将来リースバックで長く住み続けたいと考えている人がいたとします。

賃貸期間について問い合わせたところ、リースバック会社は定期借家契約しか取り扱っていないため、最大でも5年という回答が返ってきました。

希望はずっと住み続けたいことなので、これだと課題の解決にはなりません。

他に方法はないかと質問したところ、今度は家賃を少し下げることは出来る、という回答が返ってきました。

これでは長期で住むという希望を満たすことは出来ていません。

リースバック会社の担当者は、自社の商品の範囲の中での提案しか行えないのです。

長期で住む場合は「定期借家契約」のリースバック会社ではなく、「普通賃貸借契約」のリースバック会社を選ぶのが最も良い方法です。

担当者は他社のリースバックで商品があることを知っていても、あえて他社の商品を勧めることは基本的にしないものです。

直接問合せの場合、「数ある商品の中から、あなたにはこのリースバック会社が最もお勧めです」とった提案受けられないんですね。

リースバック会社と直接取引は自己責任

不動産取引は通常不動産会社が間に入って取引を行うものですが、リースバックは買主であるリースバック会社が宅地建物取引業の免許を持っているため、直接取引をすることができます。

仲介手数料が発生しないという費用の面ではメリットありますが、中立的な立場の不動産会社が入らない取引となるため、取引は自己責任で行う必要があります。

不動産取引は基本的に売主・買主に中立的な不動産会社に入ってもらう方が安全と言える

参考までに大手リースバック会社の一覧を以下に記載します。

スクロールできます
大手リースバック会社マンション戸建て賃貸中の
設備保証
普通借家
契約が可能
家賃設定
が柔軟
買い戻し金額
が柔軟
対応エリア特徴
あなぶき興産首都圏・関西・名古屋市・
中国エリア・四国エリア・福岡市
マンションに特化。
普通賃貸借契約と柔軟や家賃設定に大きな強みを持つ。
セゾンファンデックス首都圏・札幌市・名古屋市・福岡市資金力がある。家賃設定次第で、他と比べて買戻し金額を低く設定することが可能。
SBIスマイルマンションのみ可全国主要都市資金力がある。家賃設定次第で、他と比べて買戻し金額を低く設定することが可能。
スターマイカ首都圏・関西・札幌市・仙台市・広島市・福岡市マンションに強み。
ハウスドゥ全国全国700店舗のネットワークで幅広く対応。
ハウスドゥ加盟店での相談の場合は仲介手数料が発生。
一建設全国一戸建に強み有り。
明和地所首都圏・札幌市、名古屋市、福岡市都市圏に強み。
インテリックス首都圏・関西・仙台市・名古屋市・広島市・福岡市
大成有楽不動産首都圏(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)・大阪府都市圏に強い。
大京穴吹不動産全国(一部対象外エリア有)全国の店舗のある近郊エリアで対応可能。
レーベンゼストック1都3県。全国の政令指定都市。関東中心。短期リースバックに強み。
各リースバック会社の特徴詳細比較

まとめ

最後に、リースバックを検討する方がリースバックで考えるべきこと、リースバックにすべきかの判断基準についてポイントのおさらいです。

リースバック取引で後悔しないためには、リースバックの仕組みやメリット・デメリット等しっかり理解することが重要です。

リースバックがやばいと言われる理由は以下の3つです。

・売買金額が安い
・家賃の値上げ・追い出し
・勝手に売却される

リースバックでよるあるトラブル事例は以下の5つです。

・安い金額で売却されられた
・相場より高い家賃になった
・途中で自宅を追い出された
・途中で家賃を上げられた
・知らない間に売却された

リースバックの売買価格・家賃の相場の目安は、売買価格が相場の70%家賃は利回り7%となっています。

リースバック後に家賃が払えない場合でも、すぐに退去させられる訳ではありませんが、支払いが難しい場合は引っ越しを考える必要があります。

長期的に住む場合は、余裕を持った家賃設定にすることが重要!

最後に・・

リースバックのおけるトラブルの多くは事業者による説明不足や利用者のリースバックに対する理解不足によるものが多いものです。

リースバック事業者の説明不足という点については、国土交通省のガイドラインもでき、大手リースバック会社が増えてきたこともあり、改善されつつあります。

リースバック利用者は、リースバックの仕組みやリスクについて十分理解した上で検討することが重要です。

特に将来的な賃料の変更や将来の転売については、リースバック事業者が確約できるものではなく、可能性があることを理解して取引することが重要です。

リースバックは一昔前は一部の不動産業者しか対応することができず、選択肢がない利用者は弱い立場にありましたが、今では多くの大手企業が商品を提供しており、安心して取引できるようになっています。

住み続けたい理由やリースバックの目的をしっかり考えて検討すれば、リースバックは良い手段となります。

後悔のないリースバック検討をしましょう。

本日の授業は以上だ。

リースバックの仕組みについて詳しく知りたい方は以下もご覧下さい

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